アラサー独身女子の地方移住あるある

こんにちは。世界放浪した後に徳島の小さな港町に移住したライターKAIです。

 今日は、地方移住を検討している人の中で特に、わたしみたいな30代でパートナーや家族がいない独身女性の方々に向けて、アラサー独女が地方移住するとどんなことが待ってるのか、あるあるネタをご紹介します。あるあるネタあげてみたら結構シビアかなって思ったけど、でも楽しいよってことが伝わったらいいな。笑

最後に地方移住生活を楽しむちょっとしたコツも紹介します。

 

わたしの住んでいる町

まずわたしが住んでいる町の規模感から先にお伝えします。そのほうがよりイメージが湧きやすいと思うので。

 

場所は徳島県南部の美波町という小さな港町。人口は6,500人程度で、高齢化率(65歳以上の人の割合)は47%にもなる典型的な少子高齢化で過疎の町です。

 

最近はサテライトオフィス誘致やデュアルスクール (他拠点修学制度)といった先進的な取り組みをまちづくりに導入して、いわゆる関係人口を活用した町おこしが比較的成功しています。移住者もボチボチいるけど、まだそんなにたくさん!なわけでもなく、基本的には静かで自然豊かな田舎町です。

 

 

アラサー地方移住あるある5つ

そんな典型的な地方の町に住んでいるわたしが考えるアラサー独身女子が地方移住したら待っている「地方移住あるある」を5つ紹介していきます。

 

1:同世代の女友達ができにくい

ただでさえ若者が少ない地域で、20代から30代の女性ってとっても貴重。しかも大半が結婚していて子育てに大忙し。独身女性が少ないので、気軽に遊びに誘える女子が少ないのが現実。

 

男性は比較的、外に飲みに行ってる場合もあるけど、幼稚園や小学生のお子さんたちを持つお母さんを遊びに誘うのもなんだか申し訳なくて、若いお母さん方と仲良くなるのが結構難しい。自分に子供がいたら共通の話題で親しくなれたり、学校行事で顔を合わせる機会も増えるんだろうけどね。

 

わたしは阿波踊りのチームやママさんサッカーに所属しているので、チームに入っていない時よりは同世代の女性陣と知り合いになれてきたけど、一緒に遊んだりお茶したりっていうのはまだまだ少ないです。わたしも昼間はフルタイムで仕事をしてるので、なかなかタイミングが合わない。

地道に交友関係をふかぼって行くしかないかなって思います。

 

2:「男だけ」の活動が意外と多くて正直羨ましい

地域に馴染むため、地域をもっとよく知るために、地域ごとにはたくさん参加したい!と思ってる移住希望者さんも多いと思うのですが、ここで結構ぶち当たるのが性別の壁。

 

意外と多いんですよ、「男性だけ」

 

例えば消防団。地域の自治防災を担うやつですね。これは確かに有事の時は一目散に火事現場にいかないといけないし力がいる仕事なので、男性だけというのも納得できます。

 

あとは「祭り(神輿)」とかも男性だけっていう地域も多いのではないでしょうか。

わたしが住む街の秋祭りは規模が大きくて、一つ1トンを超える大きな神輿が各町内会ごとに合計8つ出て、町を練り歩きます。

 

祭りの数ヶ月前から「祭りの準備」と称した話し合い兼飲み会が行われ、祭り数週間前からはほぼ毎日やってます。でもやっぱりそれも男だけなんですよね。女性は当日に、神輿を担ぐ男性のためのご飯と酒を用意して振る舞う係。

 

それがいいとか悪いとかそうゆう話では全くなくて、ただ移住者としてみると男性の方が参加できる地域ごとが多くて羨ましいなって思います。そういう場での交流ってディープだったりするので、祭りとか消防団にしっかり参加してるだけで、わりかし地域の一因にすんなり認められたり手っ取り早いんですよね。その点、女性はちょっとだけ機会が少ないから不利だなーなんて思います。

 

 

3:出会いがない

出会いはありません。笑

地方移住して素敵なマッチョ男性と...なんて幻想は絶対に持たない方がいいです。笑

 

冒頭でも触れたように、わたしの町は人口が6500人、その約半分が高齢者です。残りの半分は女性だし、地方はやはり結婚する年齢も都会と比べたら若いので、結婚していない男性を町でみつけようとする方が無理。

 

結婚してない女性も少ないけど、結婚してない男性もめちゃくちゃ少ない。これは結構、覚悟して臨んだ方がいい問題だと思います。

 

かく言うわたしも、そんなことをあんまり考えず「なんとなく、楽しそうだから」とノリと勢いで移住しましたが、この「出会いがない問題」は結構いま、重くのしかかってきている。。。笑

 

特にアラサーともなると結婚や出産など、人生設計をいろいろと考えるべき時だと思うので、そこらへん計画的に考えて地方移住をしないとわたしみたいに「やべえなーどうするかなー笑」状態になります。

 

でも今はマッチングアプリとかも信頼できるものがたくさんできているし、どうにかこうにかする方法もたくさんあるとは思います。移住仲間の独身アラサーちゃんは婚活アプリで東京に住む地方移住に興味のある彼氏をゲットしてました。頭とツールは使いようですね。

 

 

4:結婚したくなる(孤独)

地方移住するまであんまり思ってなかったんですが、こっちくると家族っていいなって心の底から思うようになりました。全ての活動や単位、“くくり”が家族単位で回っているので、「家族」ってものにとっても大きな安心感というか、所属の意識を感じるんですね。

 

いい意味でチーム感というか。

わたしが住む町には高校がないので、必然的に中学を卒業したら町の外に通学します。そして18歳を過ぎたら進学や就職で親元を離れて暮らす子供が大半。だからか、中高生もとてもしっかり親から自立してるし、親も子離れがしっかりできている気がする。

 

依存し合う関係ではなくて、支え合う関係。子供も親も、夫婦も、おじいちゃんおばあちゃんも。日々そんな「良き人生のチームメイトたち」的な家族を見ていると、何にも属していない自分が少し焦るというか、孤独を感じることもしばしば。

 

仲良くなった家族がよくご飯によんでくれて、「いつでもきてよー」「ご飯食べてってよー」ってしてくれるから寂しくはないんだけど、根本的に「家族っていいもんだなー」って思えるようになったのは、地方移住のおかげだと思います。

 

 

5:30代でも「若い」って言われてチヤホヤしてもらえる

これは時と場合によるかもしれないけれど、基本的に30代はまだまだ若い。地域によっては「三十路女」って思われて早く結婚しないと〜的なプレッシャーが与えられる場合もあるかと思うんですが、わたしの場合は今のところそんなに感じてない。

 

むしろ20代の女子と同じように「若い子チーム」として扱ってもらえるからラッキーだなーって思ってます。男性でも女性でも40代までは全然若手、70代でも現役バリバリなので、アラサーなんてまだまだ人生の序の口って感じで扱ってくれるし、そんな中にいると自分も「まだまだ若いし」と思える。

 

70代でも新しい事業を立ち上げちゃってたり、60代で新しい趣味に燃えたりしてる地域の人の中で、「まだまだ若い」と思いながら過ごしていると、自分でもなんでもできるんちゃう?って前向きに思えるから不思議。たまに東京帰って大学生とか若い世代と話したり、超落ち着いてる同年代の友達にあって少し焦るけど、それそれ、これはこれってね。

30代でもチヤホヤされて調子こけるってのは幸せなんじゃないかなって思います。

 

 

 

アラサーが地方暮らしをはじめるコツ

以上、アラサー地方移住あるあるでしたが、良いこともちょっと厳しいこともあるのが移住生活。そんな生活を楽しむためのコツをちょこっと紹介します。

 

・適度に周りに頼る

わたしがそうだったのですが、東京から移住して来たある程度の年齢の人って「ご近所さんに頼るのが苦手」だと思うんです。都会で生活してるとなるべくお隣さんに迷惑をかけないように、何か言われないようにする癖がついてしまいます。

 

地方で暮らす上でも、もちろん人間として当たり前の御近所マナーや地域のルールは守らないといけないけれど、できないことや困っていることは積極的に質問したりやってもらったり、適度に周りを頼流ことが逆に必要だったりします。わたしもわからないことや1人でできないことを教えれもらったりやってもらうってことを覚えたら、一気に周囲と打ち解けることができました。

 

「都会から来た人だし、かまわれるのいやだろうって思って。」

 

来たばかりの頃、大家さんにそう言われました。網戸が外れちゃって1人で直せなかったので、思い切って近所に住む大家さんとその息子さんにやり方を教わったんです。やり方を教わったというより結局直してもらった形になったんですが、「助けてあげたいけど、迷惑って思われてもいやだし」って地元の人も都会から来たわたしを気遣ってあえて距離をとってくれていたのでした。

 

人によって心地よい他人との距離って違うと思うのですが、自分から積極的に地域を頼ることで、地域の一員になる。都会から来た人にとっては少し最初はドキドキするかもしれませんが、思い切って頼ってみると意外とすんなり受け入れてくれる場合が多い気がします。もちろん最低限のマナーを守るってことが前提条件ですが。

 

 

・できることでお返しをする

人に頼ったら何かしらでお返しをするのは当たり前ですよね。わたしはひとり暮らしなので、日々いろんな助けを地域の方々からもらっているので、できるときにできる形でお返しをすることを心がけています。

 

東京に帰った時は小さなお土産を買うとかもそうですが、もっとさりげないこと、例えば、何か困ってることが会ったら手伝ってあげるとか、地域行事には若手としてしっかり参加するとか、そういう直接的なお返しじゃないことも「恩返し」ならぬ「恩送り」を心がけています。

 

助けをくれた人に直接お返しできることはしたいのですが、できないことが多いからせめてもらった恩を地域活動に還元していく。地域の人って結構、移住者の言動を見ていてくれてるので、困ってることによく気がついてくれるし、何かしら地域活動していたら誰かしらが見ていてくれるので、日々の生活の中でできることを少しずつ、恩返し&恩送りするようにしています。

 

日々の感謝の気持ちが一番大切なのかもしれません。

 

 

 

・笑顔で挨拶する

笑顔で挨拶は最高のキラーコンテンツ

絶対しましょう。笑顔で挨拶しておけばとりあえず大丈夫です。本当に。

 

東京や大阪で知らない人に笑顔で挨拶をしたらそれこそ不審者扱いですが、こっちだと挨拶するのが普通。大人も子供も道ですれ違う時は絶対に挨拶する。挨拶をしないほうが怪しいって思っちゃう。

 

ほとんどが顔見知りの町なので、移住者とか見知らぬ人をみかけると「ん?誰?どこの子?」ってなるんです。わたしも1年7ヶ月住んでわかります。見知らぬ顔を見ると誰?って思うもん。

 

来たばかりの頃ほど笑顔で挨拶。そうしたら、自ずと「あ、あの子今度どこそこに引っ越してきた人よー」って噂が広まって、「よう知らんけど、挨拶はちゃんとできる子やねー」ってなるので、掴みはOK。ちょっと最初は緊張するかもしれないけど、まずは元気よく挨拶してみてください。挨拶するのって気持ち良いし、こんにちはって返してくれると結構嬉しくてハッピーなものですよ!

 

 

アラサー女子の地方移住は計画的に!

以上、わたしが1年7ヶ月住んでみて感じたアラサーの地方移住あるあると地方暮らしのコツ、いかがでしたでしょうか。

 

(彼氏との)出会いがない!とか孤独!とかちょっとネガディブなことも書きましたが、地域になじめばその分だけ、都会で出会うのとはまた違った幅広い年代の方々と面白い付き合いができるのも地方暮らしの魅力の一つ。

 

日本の各地域ごとに独特の地域性があると思うので、それらを楽しみながら日々いろんなことのありがたさを感じて生活するってとっても楽しいしハッピーなことだってわたしは思っています。

 

ただ実際問題、そんな遠くない未来にちゃんと結婚したい!と思っているアラサー女子の方は、できればパートナーを見つけてから地方移住をした方がいいと思います。なかなかこっちで見つけるって難しいかもしれない。パートナーを移住先で見つけたいって人は人口が5万人とかある程度大きな町にするといいかもね。

 

何はともあれ、自分がどこでどう生きたいかを考えることが一番大切だと思うので、アラサー女子で地方移住を検討されてる方は、今一度しっかり計画をネルことをお勧めします!じゃないとわたしみたいに....ね 笑

 

それでは!