地方移住して人間として成長したなと思う部分
こんばんは。旅人&地方移住ライターのKAIです。
今日は、「自分の力で生きていきたい」と思ってるけどなんか都会でくすぶってる、なんか自分これでいいのかなって思ってる人に対して、思い切って地方移住するといいよってことを伝えたいなって思います。
何を隠そう昔のわたしは、本当に他力本願で口だけヤロウでした。気持ちだけで生きるための具体的な力が弱かった(今も強くない)。そんな自分が地方に来て少しはマシになったなって最近思うので、そこらへんを棚卸しできたらなって思います。
どう生きればいいか腹が括れてなかった、ダメダメだった自分。
2年半の世界放浪の旅を終えてとりあえず日本に帰ってきたのは29歳の誕生日の5日前でした。そこから徳島に移住するまで半年くらい東京と千葉に住んでいたのですが、その半年間ですっかり日本社会の波にのまれちゃったんですね。
具体的にいうと・・・
1、「好き」がわからなくなってた
普通の生活をしてて旅人になったはずなのに、日本に帰ってきたら当たり前のように他人や社会の意見、「普通こうだよね」の呪縛に再度つかまってしまいました。年齢的にも焦りがあったのかもしれません。
やりたいことや好きなことを考えようにも「それでどうやってお金稼ぐの?」「10年後どうするの?」みたいな問いにしっかり答えなければいけないプレッシャーに負けて、自分の「好き」を見失っていました。
2、「完璧」じゃないとやっちゃいけないと思ってた
東京にいたときのわたしにとって「これがやりたい」と思ったら行動にうつすハードルが結構高かったんですよね。何かを始めようとしたら、なんかものすっごく上を目指さなきゃいけないプレッシャーを感じていました。
東京にはいろんなジャンルの「一流」が集まっているけど、お手本が全部「本物」だけだと、なんか自分はそこまでいけるかわかないし、興味あるけど続くか分からないし、っていう迷いがどっかにあって、最初の一歩が踏み出せなかった。
田舎に来てから当時を振り返ると、自分の心のフットワークがすごく重くなってたと思います。
3、自分でできることの範囲がものすごく狭かった
東京は便利。手軽になんでも手に入る。でも、それって本当に「安心」なんだろうかって思うんです。
実家住みで食べるものは近所の24時間スーパーでなんでも手に入る。インターネットで調べればなんでも情報が手に入るから知った気になれる。それがいいとか悪いではないし、そんな当たり前の都会的生活の中で、自分の生きる力って恐ろしく低かったなって思います。
まとめるとこんな感じ。
要するにものや情報が溢れて、便利さの中で自分を見失ったいました。
田舎に住んで成長できたなって思うこと
そんな感じで普通に都会の人間やってたわたしが田舎に住み始めて1年7ヶ月で変わったなって思うことは以下の点です。。
1、自分の本心にすごくコミットできる。「好き」も「嫌い」も判断する基準は全て自分
徳島に移住してきて「何が好きなん?」「なんで好きなん?」をすごくよく聞かれる気がします。田舎では人が少ない分、自分の「好き」や「得意」をキャラにして、仕事にしたり仲間をつくっていくのが「普通」
だから、行動(なんでそれやるの)の理由を全て自分の内側に持ってる人が多い気がします。少なくとも都会にいたときのわたしみたいに周りに「流される」のではなく、「流れる」人が多い。周囲に合わせるとしても意思を持って合わせてる。そんな人が多いと思います。
人だけじゃなくて、ものや情報も少ないから生活がとてもシンプル。雑念が減って必然的に自分の本心にすごくコミットできるんです。自分の内側にある気持ちに正直になろうって思うし、好きを軸にした人がいかにおもしろいかを周りの人が教えてくれる。とても良いスパイラルの中で生活できるので、自分の軸が都会にいたときよりしっかりしてきた。そんなふうに思います。
2、「とりあえずやってみる」が身に付く
自分の心からの「好き」にコミットできるようになるともう一ついいことがありました。それは、「とりあえずやってみる」が身についたこと。
興味あるからやってみたい⇨実際に行動を起こすの流れがとても自然。
1人じゃできないことも誰かしらできるから教えてくれるし、詳しい人を紹介してくれる。田舎のコミュニティの小ささと濃さをいかした人とのつながりでいつでも師匠や先輩とつながれる。
最初は下手でもできなくても当たり前。みんなそうやっていろんなことに挑戦してきた人が多いから、できない人を笑うよりも、どうしたらいいかを真剣に教えてくれる。そんな人がたくさんいるからはじめてのこともやってみようって思えるんですよね。
行動するってことが何よりも大切なのはどこにいてもそうだけど、わたし的には田舎は顕著だなって思う。都会と違ってブランドや肩書きで生きてないし、自分の力で生きて戦って行かなきゃいけないから(自営業の人多いし)、頭でグダグダ考えるよりとりあえずやってみて考えろよっていう雰囲気がすごく強い。
だから、完璧主義でやりだすのが億劫だっだわたしでも、失敗してもいいか、合わなかったら別のことやればいっかって感じで、とりあえずやってみたいと思ったら絶対やるっていう習慣が身についたことは、徳島に移住して一番大きなことかもしれない。
「自分でできること」「経験として知っていること」の範囲が格段に広がった
とりあえずやってみる癖がついたら、自分でできることの範囲や経験値が格段に上がっていきました。できることが増えることによって、自己肯定感もかなり上がったなと思います。それと同時にできないことがあっても別にいいし、今はできなくてもまた機会があれば挑戦すればいいし、できないことは人に頼るってことも覚えました。生きることのハードルがだんだん下がってきてる気がします。
例えば最近でいうろ、家庭菜園を初めて自分で食べるものを少しづつですが作れるようになったし、小さなアジくらいは釣れるようになったし、近所の人に教えてもらいながら木材から棚を作ったり、たけのこ掘りのやり方を教わったり、病気になった金魚を治療したり。
生きる上で必要なものを自分で調達したり、あると便利な知識やスキルを持つことって本質的な「安心」「安定」につながるんだなって田舎にきて知りました。
この世に生まれちゃったわけで、死ぬまで生きなきゃいけないわけで、人生をどうにかこうにかしなきゃいけないわけで。マネジメントっていうと仰々しいけど、自分でできることの範囲が広げられれば生きるをしっかり自分でコントロールできるんだなって。
そんな風に思えたのも田舎での日々の成長や気付きのおかげだなって思います。
田舎暮らしは日々生きるためのトレーニング
以上、わたしが田舎生活で成長したと思った点でした。わたしはめちゃくちゃ周りに恵まれていてすごくラッキーなだけかもしれないし、田舎に来たからってすぐに成長できる!って言いたいわけでもないし、都会で既に十分成長できるよって人もいると思う
これはあくまでわたし個人の経験。
でも、都会に住んでいる人で「好きなことやって生きる」とか「自分の力で食ってく」に憧れながらもなんかどうもスッキリしない、踏ん切りがつかないって人は思い切って地方に来てみたらいいと思います。人間、変わるならまず環境を帰るのが一番手っ取り早いって言いますもんね。
今はお試し移住制度(数日から数週間程度、地域に安い値段で止まれる自治体がやってる取り組み)とかもあるし、連休に遊びに行ってみるでもいいし、とりあえず今いる場所から離れて地方に足を伸ばしてみるのはありだと思います。
そしてそんな時、このブログのことを思い出して、そしてその地域がどうか感じてみてくれたら嬉しいなーなんて思います。
それでは!