【アラサーの地方移住】田舎暮らしに向いてる人の特徴まとめ
こんばんは。旅人&地方移住ライターのKAIです。
2018年11月に千葉県から徳島県美波町に移住して1年7ヶ月立ったので、わたしなりに考える地方移住に向いてる人の特徴を考えてみました。誰かの何かの参考になったら嬉しいです!
まずはKAIの移住情報
田舎暮らしに向いてる人の特徴の前に、わたしが移住した時の状況をおさらいしてみます。典型的な都心近くのベッドタウン(実家)から縁もゆかりもない場所へ引っ越してきました。
・移住した時期:2018年11月
・移住した時の年齢:29歳
・住んでいた場所:千葉県の西の方(人口45万人、東京駅まで電車20分)
・移住した場所:徳島県の南の方(人口6,500人、徳島駅まで汽車90分)
・移住する前の仕事:旅人(=無職。笑)、DTPディレクター、ライター 等
・移住してからの仕事:自治体広報、オウンドメディア運営、ライター 等
・性格:ひたすら好奇心旺盛
書き出してみるとわかるけど、住んでた場所と移住した場所の人口規模の違いがすごい。笑かなり都会よりのところから、いわゆる過疎が進む小さな町に移住したんだなっていうのがわかってもらえたと思います。
数字だけだと、今住んでいるところがいかに僻地なんだろうって思っちゃうけど、個人的にはあんまり不便は感じてないんですよね。仕事も普通にオフィスワークだし。
ちなみに徳島県内は電車が走ってないくて、ディーゼルエンジンの汽車のみ。一番大きな駅の徳島駅でさえも無人改札がなくてSuicaが使えないから最初ちょっとびっくりしたのが懐かしいです。笑
地方移住・田舎暮らしが向いている人の特徴
そんなガッツリ都会よりの街から、ガッツリ過疎地に移住したKAIが考える田舎暮らしが向いている人の特徴をご紹介していきましょう!
不便を楽しめる / 楽しみを見つけるのがうまい
どんな地方都市でも田舎町でも、大阪とか東京と比べたら不便なのはしょうがないこと。
上でも書いたように徳島は汽車しか走ってないし、南部は1〜2時間に1本。町内のスーパーでは、普段の生活に必要な食材は普通に買えるけど、何か特別なもの(例えばお菓子がつくりたいとか、特定のメーカーの調味料が欲しいとか)は隣の市の大型スーパーまで車で40分かけていかなければいけません。
築50年(おそらく)の我が家の給湯は灯油ボイラーだから定期的に灯油の補充をしなきゃいけないし、虫もたくさん出るし(しかもでかい)、美術館とか映画館とかは車で1時間以上かかる徳島市内まで出ないといけないし、徳島市内に出たからといって必ずしもみたいやつがやってるとは限らない。徳島県内に映画館1つしかないし。笑
なんでも好きな時に好きなモノが手に入る都会と比べたら不便だけど、でも不便だからこそ感じられる、見つけられる楽しさがあるのも本当。
夜遅くまでやってるお店が少ないから必然的に家飲みが多くなってより深い話ができるし、電車や車が走ってないから星がびっくりするほど綺麗に見えるし、なんでもかんでも買えるわけじゃないから家庭菜園含めて「欲しいものは自分でつくる」「誰かとシェアする」姿勢が当たり前に身につく。
不便だけど、不便さえも見方につけて上手に暮らしを楽しめる人が田舎暮らしには向いていると思います。来たばかりの頃は車で遠くに買い出しによく行ったり、静かな夜をどう過ごそうか悩んでたけど、好奇心や楽しもう!っていう気持ちがあれば自然と田舎の不便な楽しさに順応していくと思うので、そんなに気負いしなくても大丈夫かなって思います。
2、好きなことやスキルが明確
田舎で暮らすなら好きなこと(趣味)と得意なこと(スキル)が明確な方がいいと思います。
田舎では、好きなことや得意なことを仕事にしている人がたくさんいるし、趣味でつながった人が仕事仲間になったりすることがよくあります。
例えば、写真が好きでたくさん町の写真を撮っていたら広報誌の写真をとる仕事をするようになったり、サーフィンが趣味だったからサーファーつながりで漁師さんの手伝いをするようになったり。
都会と比べると圧倒的に人が少ないから、単純にキャラを確立させて方が目立ちやすいし、誰かと繋がりやすいんです。
人が少ないから「好き」や「得意」の濃さが都会と比べて違うというか、個性がより際立つんですよね。あの人は何が好きで、何ができる(orしたい)人なのか(=キャラクター)を明確にして地域内のポジションを確率した方が暮らしやすいし、仕事も作れる。
あと単純に移住する場所を選ぶ際に、「何が好きか・やりたいか」って結構重要なファクトになると思うので、移住する前にやっぱり明確にしておいた方がいいかも。マリンスポーツが好きなのか、登山が好きなのか、古民家カフェが好きなのか、写真を撮りたいのか、起業したいのかによって、住むべき場所って変わってくるから。
わたしは最初なかなか自分の「好き」とか「得意」が定まらなくて、ちょっとモヤモヤした時期もあったんだけど、とりあえず田舎で暮らすのは好きだったし、アウトドアも好きだったから、身近にあるものや興味があることを手当たり次第やってみました。釣りとかキャンプとか登山とかアクセサリー作りとかいろいろ笑
その結果、いまはライティング、旅、サイクリング、野菜作り、ドリップコーヒーに落ち着いた。今後もまた変わっていくかも。でもとりあえず好きを明確にして好きを周りに発信することが田舎くらいしでは重要です!
3、人が好き
これは言わずもがなかもしれませんが、他人と関わるのが好きじゃない人は田舎には向いていないと思います。逆に人が大好きな人は、本当に楽しいですよ、地方暮らし!
地域で暮らしてると日々本当にたくさんの役割があるし、人が少ないのでみんなで助け合ってコミュニティ活動を維持しなければいけません。その中でやっぱり人への気遣いやちょっとしたおしゃべり、つながりを大切にする姿勢なんかが必要になってきます。これを楽しめる人だったらぜひ田舎暮らしはじめて欲しいなって思います。
わたしが住む徳島は四国八十八箇所をめぐるお遍路があります。「お接待文化」と言って他所から来た人をしっかりもてなす文化があり、県外からきた人も比較的、移住しやすい土地柄だと思います。地域の人はとっても良い意味でよくかまってくれますし、人と人とのつながりの中で生かされてるなって日々感じます。
小さなコミュニティの中で暮らすことや、人との距離が都会と比べたら近いという点ではどこの地方でも同じことが言えるのかなと思うので、田舎暮らしをする上で「人が好き」という要素はかなり大きな強みでしょう。
4、ITリテラシーが高い
最後はちょっとおまけ。
最新のガジェットに強くて、オンラインで仕事もイベントもなんでもできちゃう最近の流行りにしっかり乗れてるようなITリテラシーが高めの人も、田舎暮らしにあってるんだろうなって思います。
物理的に辺鄙な土地にいるとやっぱり移動時間がかかったり、新しい人やアイデアとの出会いが減ったり、都会にいるとき以上のお金がかかってしまうこともありますよね。そういう田舎のデメリット部分を、最新のテクノリジーを使って効率的に補うことも現代ならではですよね。
かくいうわたしはITリテラシーは高い方じゃなくて、むしろアナログな良さを追求したい欲が強いんだけど、でもやっぱりもっともっと自由に生きたいと思ったら無視しては通れないと思うからいろいろ勉強中です。
逆にこんな人は地方移住は向かない、かも。
田舎暮らしに向いている人の特徴をご紹介しましたが、次は逆にこんな人は地方での暮らしは向かないかもって思う特徴を簡単に挙げてみます。
一流に触れ続けていたい人
趣味は代官山でショッピング☆的な人は地方はやめた方がいいでしょうね。
ユニクロにいくのでさえ一時間かかりますから。笑
「服も食事も趣味も全て一流のものをみたい触れたい!」と思う人はやっぱり東京なんだろうなって思います。そういうのに飽きたら田舎とのに拠点生活とかすればいいんじゃないかな。
潔癖な人
潔癖な人も田舎暮らしは向いてないだろうなー。
自然が近い分、虫もその他の動物もかなり活発に活動なさるし、家にもよく入ってきます。シェアや手作りの文化が盛んなので、人の手垢のついたものがたくさんあります。
わたしはそれが「ぬくもり」だと感じるのですが、あまりそこを心から楽しめない人はちょっと難しいかもね。
1人遊びができない人
仕事も遊びも、田舎は自立してる人が多いです。誰かに誘われたからやるのではなく、自分が好きでやりたいからやってる!って人が大半です。
大勢に流されてなんとなく時間を過ごすのではなくて、自分で楽しさを見つけて必要だったら誰かを作って遊ぶ人ではないと、田舎では厳しいかも。
都会と違って自然はたくさんあるけどモノや単純な快楽刺激は少ない。都会では遊びは与えられるモノだけど、田舎では自分で見つけるモノだから、誰かが誘ってくれるまで待つような受動的な人は田舎には合わないと思います。
田舎と都会のどちらがいいか悪いかではない。どっちが自分に合っているか、それだけ。
以上、千葉から徳島に移住したわたしが考える、田舎暮らしに向いている人の特徴でした。
これをまとめていて思ったのは、地方の方がいいとか悪いとか、逆に都会の方がいいとか悪いとか、田舎に馴染める人の方がいいとか悪いとか、そういう話じゃないんだよなってこと。どっちがより良いかなん決めようがないし、議論するべきことじゃないと思うんです。
大切なのは自分は何が好きで、何がしたくて、どこで暮らしたいか。
考えるべきは、自分と自分の大切な人が幸せになるためにはそう生きるか。
やってみなきゃわからないこともあるし、やってみてやっぱり違ったなって思うこともたくさんあると思います。考えて考えて、触れてやってみて、トライアンドエラーを繰り返しながら、理想の生き方、住む場所を見つけていく。これが人生っていう長くて超短い道の歩き方なんじゃないかなって思っています。
地方移住を検討されている方はぜひ、そんな視点でまずは自分の好きを考えるところからはじめてみてください!
それでは!