旅と定住のメリット・デメリット比較
旅と定住のメリット・デメリット比較
旅に出ようか、定住していた方がいいのか、悩む人も多いのではないでしょうか。旅をしている人も、そろそろ帰って定住したほうがいいなか・・・って悩んだり。わたしもそうだった。。。そんな人に向けて、旅をした後に地方移住したわたしが考える旅
と定住のメリットとデメリットをまとめてみました。
2年半海外放浪→地方移住
2015年10月、26歳の時に日本を出てから2年半ばかし旅に出てました。40か国160都市くらいをゆっくりゆっくり放浪して、途中ワーホリビザでオーストラリアのバナナ農園で働いたり、スペイン巡礼歩いたり、インドの禅寺で問答したり、the 旅人的なことをやってました。
2018年に帰国してから、いまは徳島県南部の小さな町(人口6500人程度)に家を借りて住んでいます。
旅が大好きなわたしですが、地方に移住して自分で家を借りて住むようになって定住するのもいいなーって思うようになり。どちらがいい悪いじゃなくて、どちらもいいところと悪いところがあるなって感じるので、自分体験ベースでまとめていきたいと思います。
旅しつづける(根無草でいる)メリット
ー日々新しい刺激を受けれる
そもそも旅人って好奇心がめちゃくちゃ強い人の集まりだと思うんですけど、旅をして移動生活を続けていると日々、新しいものやこと、人に出会う中でめちゃくちゃ好奇心が満たされますよね。それだけでめちゃくちゃ幸福度が高いというか。
行ったことのない土地に行ったり、日本を出て海外を旅していたら、自分の当たり前が当たり前ではないことに毎日毎日気がつかされる。その刺激って計り知れないくらいかけがえのないものだし、その楽しさを知ってしまった人にとってはなくてはならないもだと思います。
旅にアクシデントはつきものだし、住み慣れた場所から出て初めて遭遇することもたくさんある。そういう予測不可能なことや予定調和の外側にあるものとの出会いがすごく楽しい。これは旅の醍醐味だとわたしは思います。
ーいろんな価値観に触れれる
人との出会いは旅の醍醐味とよく言いますが、経験したものとしては、本当にこれその通りだと思っています。定住していると、自学校や会社や趣味のコミュニティなど、同じような趣味嗜好で、同じような学力で、同じような感覚で生きている人の輪の中に望もうが望まないが自然と入り込んでしまう。
その点、旅は本当バラエティ豊かな人に出会える。心の底からヒッピーな人や、海外で企業して年商数億円の起業家、大学生や社会人留学生に、仕事をやめて放浪しているわたしみたいな人や会社の休暇を上手く使って旅をしている人、本当にスペックも考え方も感じ方も全然違う人としっかり知り合いになれる。
このしっかりというのがミソで、普段住む場所で出会っていたら絶対仲良くなれないような人と旅の席だとビール片手に結構深い話ができる。それは旅をしている間は、私たちは何もでもなくて、何かに属している誰かではなくて、ただ1人の人間としてそこに存在できるから。
よるべのない旅人だからこそ、できることだと思います。
ー精神的にも物理的にも常に身軽でいられる
持ち歩ける物だけで生活して、人間関係のしがらみもない。そんな生活を続けていたら自然とフットワークが軽くなりますよね。持ってるものが少ないと、自然と心も軽くなるというか、迷いにくくなる。そんなふうに思います。
ものを持つ、所有するって結構なリスクだよなって思う。わたしは別にミニマリストなわけじゃないけど、自分の必要十分をわかって選んでる人ってそれだけで「軽い」。旅をしてると必然的に取捨選択をしないといけなくて、快適さが最適化される。
そうすると心も軽くなるから、挑戦しやすくなるし、不必要な人間関係や固定概念に縛られないからいろいろ挑戦しやすい。こういく物理的・精神的なフットワークの軽さってとっても人間的な武器になるよなって思います。
旅をし続ける(根無し草)デメリット
次に旅をしつづけるデメリットについて考えていきたいと思います。
ー移動につかれる
言わずもがなかもしれませんが、ずっと移動生活だと肉体的にも精神的にも結構つかれるんです。わたしの性格的なこともあるかもしれませんが、せかせか動き回るのは性に合わないので、旅中でも平気で1ヶ月とか同じ町の同じ宿にとどまるなんてことも多々ありました。
基本的に安宿を渡り歩いていたから相部屋が多くて、自分のパーソナルスペースというものがほぼない状態。当時はそこにあんまりストレスを感じたことはなかったけど、やっぱりたまに個室に止まるとほっとしたりしたな。
そのバランスが難しいところです。
ー将来的な不安 / 不安定を受け入れる勇気が必要
旅人って将来どうするの?このままずっと旅続けるの?ってやっぱり考えちゃう。
特にわたしが旅していた時は特にスキルもなく、将来どうしていくかなんて全く考えずに旅をしていたので、いつかは終わらなくちゃいけなかった。
住所があって、会社勤めをする。もしくはフリーランスでもなんでもいいから、しっかりしたお金を稼ぐスキルを持つ。そういういわゆるの「安定」から多くの旅人は対極にいるから、やっぱり将来が不安になる。
もしずっと旅をする人生を本気で選ぶなら、それなりに覚悟が必要だし、それなりに準備も必要。「普通」から踏み出す生半可ジャない勇気と覚悟と努力が必要で、わたしも目下模索中です。
ー場所によっては危険なこともある
旅は常に危険と隣り合わせ。予測不可能なアクシデントも日常茶飯事です。わたしも実際メキシコやコロンビアで強盗に鉢合わせしたことあるし(実際にわたしはとられてない)、コロンビアでは急な腎炎になって緊急入院もしました。
日本は世界一安全な国で犯罪に巻き込まれることも少ないし、普通に働いてれば保険証もらってやすいお金で医療が受けられるし、基本的に病院の水準も高いし、本当に恵まれているなって思う。海外に出たらその日本の当たり前が当たり前ではなくなるからね。常に気を張っていないといけないのはやっぱりデメリットだと思う。
旅をする上でのメリット・デメリットをまとめました。基本的にわたしは旅は良いことしかないと盲信しちゃってるタイプなので、デメリットも絞り出した感じなんですが、やっぱり自由と安定・安心ってどうしても相反しちゃうのかなって思いますね。自由とか安定の定義にもよるけど。
定住するメリット
次に定住するメリットをまとめていきます。
ー自分の居場所があると落ち着く
やっぱり「自分の家」があるのとないのだと気持ちの落ち着きが全然違う。やっぱり常に仮ぐらし状態だと等しても完全な安らぎはえられないのかなとも思います。機転が定まるというか、帰る場所があるというか。
あと、家を自分好みにカスタマイズしていけるところも一つの楽しみでもあるかなと思います。旅の時は持ち歩けるだけの量に荷物を制限しないといけないけど、そういうのを考えずに入れるのはとてもいいなと日々思います。
ー長く(継続的)で深い人間関係の安心感
旅人は出会いも多いけど、その分別れがつきもの。しがらみがない分、どんなに親しくなれても一過性の付き合いでまた次の町へと移っていく。旅人の佐賀ですね。
定住していて、長期間に渡ってゆっくりと築く人間関係の心地よさを感じます。やっぱり人間で元々群れで生きる生き物だから、1人じゃ生きれないんだなって思います。コミュニティの中で仲間を作って、つながりの中で生きていくことの心地よさと安心感は定住してコミュニティに属するからこそえられることだなと思います。
ー最低限死なない生活が送りやすい
家があって、最低限のリビングコストを賄う仕事があれば、日本で定住してる分にはまず死なない。交通事故とかにあることもあるだろうけど、健康であれば、やっぱりそこは健康で最低限の文化的生活が保証された国・ニッポン万歳!って思います。
定住するとその分家賃コストとかかかるけど、ミニマムリビングコスト(最低限生きるのに必要なお金)も計算しやすいし、それって結局地方にいけば行くほど下がる。地方でもいろんな働き方が今はできるから、生きるのに必要最低限のお金は結構稼げる
旅をしていると常に流動的だからリビングコストが計算しにくいし、いつ何どきアクシデントにあるかわからないから、それと比べると定住することって生きる上では結構イージーだなって思います。
定住するデメリット
次に定住することのメリットを考えてみます。
ー出会う人が固定する/価値観が固定する
定住すると移動範囲が少なくなるので、やっぱり新しいものや人にであう機会は旅の時と比べると減りますよね。で、自分の枠の外に出会う機会が少ないってことはそれだけ価値観が固定化しやすい。わたしが定住より旅をしていたいっておもう一番の理由がこれですね。
ー刺激は旅と比べたら少ない/マンネリ
価値観の固定化と被りますが、やっぱりある種、定住生活はマンネリになりがち。特にわたしにとっては。
いつも同じ時間に起きて、基本的には同じことをする。同じ人と会って、代わり映えしない会話をして、同じ生活が続いていく。
もちろんわたしはそれがどれだけハッピーなことなのかをとってもよくわかってる。喉から手が出るほど欲しいと思った日々もある。けれど、人は慣れるもので、欲しかった日々も慣れてしまえば、マンネリと呼ばれるネガティブなものになってしまう。
両方の良さを取り入れて、理想のライフスタイルにカスタマイズしよう!
旅と定住のメリット・デメリットをまとめてみました。いかがでしたでしょうか。
この記事で結局何が言いたかったというと、どっちがいい悪いじゃない酔ってこと。
0か100、白か黒、旅が定かとかじゃなくて、二つのことなったライフスタイルのそれぞれいいなと思うところと、ここはちょっとやだなって思うところを自分で見極めて、自分で暮らし方をカスタマイズする姿勢が大切だと思う。
自分の頭で一所懸命考えて、実践して、一番心地よい生き方を送れるようにしていきたいですね。わたしも日々、精進です。
それでは!